そもそも、お金ってなんだろう?
大学生になると「お金」について意識する機会が増えます。アルバイトもそうですし、一人暮らしをしている人は生活必需品を買うときに「何が得なのか」を考えるようになります。
実家暮らしでアルバイトもしていないという人もいると思いますが、大学時代は金銭感覚を身につけるのに絶好の機会です。
でも、そもそもお金って何なんでしょう。
あまり気にしたことはないんじゃないかと思います。分かった気になっているけど実は理解していないということが多いです。
まず、原点に立ち返って考えてみましょう。
お金はどうして生まれたか
はるか昔、お金は存在せず、物々交換で人々は暮らしていたという話はご存じでしょう。
物々交換だと不便なので、その価値の基準として貝や綺麗な石がお金として使われるようになり、後に統一的な「貨幣」が造られるようになったという話も大丈夫ですね。
さて。この話は誰でも聞いたことのあるような話ですが、重要な教訓を含んでいます。
それは、お金は価値の基準であるということ。これは現代も変わりません。
あなたが時給1000円でアルバイトしたとします。あなたは1時間で1000円分の「価値」を世の中に生み出しました。実際にモノを作っている場合がわかりやすいですが、サービスも立派な価値です。あなたは1000円分のサービスを世の中に生み出すことによって1000円を得たのです。
次に、あなたは晩ご飯を食べます。がんばって働いたので1000円の天ぷら定食を食べました。あなたは1000円を払って1000円分の天ぷら定食という「価値」を手に入れました。
これは結局「1時間の労働」と「天ぷら定食」を物々交換したということと一緒なのですが、それを媒介したのがお金です。
お金は価値と価値の媒介に過ぎないのです。
お金を手に入れる基本的な方法は、世の中に価値を生み出すことだ
あなたがお金儲けをしたいとします。何をしますか?
多くの大学生は「アルバイト」と答えるでしょう。よろしい。お金を儲ける簡単な方法はアルバイト、つまり労働です。
先ほど、お金は価値の基準と言いました。つまり、お金は価値の対価として手に入るものなのです。
一部の学生は「株とかFXとかはどうなんだ」と反発するかもしれませんね。株やFXというのは「価値が変動するもの」の価値の差を利用して儲ける方法です。株やFXはそういう意味では価値を生み出していません。価値を生み出していないのに儲けることができるのでしょうか。
その答えは「価値を生み出していない方法では安定的に儲けるのは難しい」ということになります。確かに、株やFXを利用したマネーゲームは直接的に価値を生み出しているわけではありません。
そのような状況はゼロサムゲーム、つまり、誰かが勝てば誰かが負けるという構図になっています。ですから、安定的に儲け続けるというのは難しいのです。
株を利用した企業への投資は別です。株券を所有している人には配当金が配られますね。安定的な収入です。これは企業に投資することによってその企業が価値を生み出しているから発生するのです。
まとめ
お金を儲ける手段はアルバイトだけとは限りません。世の中に価値を生み出しているものは、自然とお金が集まるようになっています。
もっと詳しく知りたいという方にはこの本がおすすめです。
あなたの「お金についての常識」をひっくり返してくれるはずです。