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レポートを効率的に書く秘訣は「書く順番」にあり

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大学に入ると、突然大量のレポートと向き合わなくてはならなくなります。

高校時代は期末テストさえ乗り切ればOKで、テストなら一夜漬けでなんとかなるけど、レポートとなると話が違う。図書館に行って文献にあたり、自分なりの言葉でまとめて、考察までつけて書かなければいけない。

「こんなんやってらんねーよ!」「単位さえもらえれば良いんだよ!」

そう言ってWebサイトからコピペする大学生もたくさんいるのが実情です。

ですが、コピペで書いたレポートは大きな問題があるのです。

コピペはリスクが高い

1つのクラスがあれば数人はコピペでレポートを書きます。同じようなサイトからコピペすることになるので、自然と文章が似通ってきます。時には誤字脱字まで一緒。

当然バレます。しかも小保方晴子さんの事件以来、大学はコピペに敏感です。

教授によってはコピペを見つけた瞬間に単位を与えないという人まで居ます。

コピペとはいえ時間がかかります。(せっかく?)時間をかけてコピペしたのに単位が来なかったり、教授から呼び出しを食らったりしては元も子もありません。

コピペはリスクが高い方法と言えるでしょう。

レポートの書き方を学ぶなら今しかない

コピペなんぞやってムダな時間を使うくらいなら、ささっとレポートを書く方法を勉強した方が速いと思いませんか?

大学入学してすぐというのはそれほど重いレポートは出されないはずです。負担が軽いうちにレポートの正しい書き方を習得してしまいましょう。

レポートを効率的に書く方法

レポートは構成が第一

ワードを開いて、「さあ書き始めるぞ」とやるのは間違った書き方です。

レポートは将来論文を書く練習として出されているのです。そして、アカデミックな論文には必ず決まった構成(ストラクチャー)があります。

文系の論文なら、

  1. 序論
  2. 本論
  3. 結論
  4. 参考文献

理系の論文なら、

  1. 動機(序論)
  2. 原理
  3. 実験手法
  4. 結果
  5. 考察(ここまでが本論)
  6. まとめ(結論)
  7. 参考文献

といった具合です。理系・文系問わず、論文というのは「序論」「本論」「結論」それに「参考文献」で成り立っているものなのです。

レポートも同様です。

最初にゴールを設定する

レポートが書けないと悩んでいる人は、本論の1文字目から書き始める傾向があります。

これは、ゴールの場所も分からないフルマラソンを「っしゃ! 頑張って走るで!」と意気込んでいるようなもので、効率的に書くことなど不可能です。

最初に書くべきなのは結論です。レポート書いてるということは、既に結論が分かっているのでしょう? ならば、結論はすぐに書けるはずです。

例として、「原子力発電についてのレポートを書け」と言われたとしましょう。

「原子力発電」なら「即時全廃できるかどうか」が書きやすいかな、と思ったら結論を書きます。

以上より、現在の日本の情勢では、原子力発電所を即時全廃することは現実的に不可能である。

いきなり「以上より」で始めてかまいません。だってこれから補っていくんですから。

ゴールを設定できたので、次はゴールを目指す動機を書きましょう。

ゴールを目指す動機を書く

結論を書いたら、次に書くべきなのは序論です。

序論にはゴールを目指す動機を書きましょう。

先ほどの例なら、どうして原子力発電所を即時全廃できるかどうかを調べようと思ったのかを書きます。

東日本大震災の影響もあり、近年では原子力発電所の是非が問われることが多くなっている。

そこで、原子力発電所にはどのようなリスクがあるのか、原子力発電がどれほどの電力を生んでいるのか調べてみることにした。

こんなもんでOKでしょう。

本論は「~加えて~確かに~しかし」で書く

さて。序論と結論が書き終わったので、本論を書きましょう。

本論を書くコツは「アゲてアゲてサゲてアゲる」です。

どういう意味かというと、本論は「2回持ち上げて1回落としてまた上げる」のが良いと言うことです。

人間はメリットだけを強調されると怪しいと思う生き物。ですから、文章の説得力を増すには一回サゲるのが効果的なのです。

原子力発電は1基あたり年間70億kWhもの電気を発電可能である。これは、風力発電が年間175万kWhしか発電できないのと比べて圧倒的に多い。

加えて、原子力発電は火力発電と違ってCO2を出す量も少ない

確かに、核燃料の処理問題や放射線問題は忘れてはならない。

しかし、リスクと生み出している経済的利益を比べてみると、経済的利益の方が勝っているように思える。

こうして結論に着地させてあげればよいのです。

これをまとめると「~しかも~確かに~しかし~」という流れがあるのが分かるでしょうか。この構文をつかえばかなり楽にレポートを書くことができるはずです。

あとは肉付け

これでレポートの骨格を作ることができました。

あとは、

  • 数字の裏付け(火力発電の発電量は? 水力発電は?)
  • 図表の挿入
  • 参考文献

を書けばレポートが無事完成します。

なめちゃいけない参考文献

採点する教授が意外とチェックする場所、それが参考文献です。

参考文献にはある程度決まった書式があるので、それに従いましょう。

Webサイトを参照した場合は参照した日付も忘れずに書いておきましょう。

まとめ

レポートをコピペで書くのはリスクが高いのでおすすめできません。

レポートを効率的に書くための順番は「結論」→「序論」→「本論」→「肉付け」です。

本論を書くときには「~加えて~確かに~しかし~」の構文を使うと効率的に書けます。

本格的にレポート・論文の書き方を学んでみたいという人はこの本が入門にぴったりです。

以上。長くなりましたが、レポートを効率的に書く方法でした。参考になれば幸いです。

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