酒は飲んでも呑まれるな。飲酒事故で人生台無しは勿体ないよ
毎年後を絶たない飲酒事故。
がんばって勉強して大学に入って、入ったサークルの飲み会でイッキして。
命を落とす大学生が実際にいます。
20年ほども生きてきてさあこれからって時期に、何やってるんでしょうね。
お酒は怖いです。酒は飲んでも呑まれるなとはよく言ったものです。
飲酒にかんする注意点をまとめておきましょう。
お酒に「慣れる」というのは基本的に存在しない
「慣れてきたからいろいろ飲めるようになってきたよ!」
そんなことを言う大学生がいますが、体内でアルコールを分解してくれる酵素は基本的に強くなりません。
それなら、どうして「お酒に慣れてきた」と感じるのでしょうか。
それは、ペースの配分に慣れてきたから。
これくらいぐいっと行くと一気に酔うから、ちびちび行こう。そんなペース配分が自然とできるようになった結果が「お酒に慣れてきた」状態なのです。
ですから、慣れてきたと思ってウォッカなど強いお酒をぐいっと飲んでしまうと……
どうなるか、分かりますね。
自分を過信しないことが大切です。
体調不良時は少量の飲酒でも危険
体調不良の人に無理矢理呑ませるのはやめましょう。
体調不良時には、肝臓の機能が低下し、アルコールを分解する能力が一時的に下がります。
ですから、いつもと同じように飲んでいるつもりでも飲酒事故につながる危険性があるのです。
男子学生は、7月7日に開催された水泳の茨城県選手権大会に出場し、大会後に行なった水泳部の打ち上げで飲酒した。7月7日の午後7時半ごろから、男子学生の自宅アパートに水泳部員の男女15人(1年生4人、3年生7人、4年生4人)が集まり、男子学生は、ビールと梅酒を6〜7杯程度飲んでいた。嘔吐して青ざめたため、午後10時半ごろ、一緒にいた学生が119番通報。病院に搬送後、8日午前0時半ごろ死亡した。司法解剖の結果、死因は病死。
男子学生は、茨城県選手権大会で2種目出場予定だったが、立ちくらみなどの体調不良で1種目を棄権した。また男子学生は、5月の健康診断で不整脈を指摘され、精密検査を受けていた。
体調が悪いときには飲まない、飲ませない。これを徹底しましょう。
意外に危険な吐瀉物による「窒息」
飲酒による死亡事故、死因は「急性アルコール中毒」だと思っていませんか?
たしかに血液中のアルコール濃度が急に上がると気を失ったり嘔吐したりという急性アルコール中毒は代表的な症状です。
ですが、死因は吐瀉物による窒息であることも多いです。
たとえば、こんなケース。
1月8日午前0時半ごろから約1時間半、バレーボール部の後輩ら10人と誕生会を開き、学生寮前の芝生の上で飲酒した。8日が誕生日だった学生1人と、誕生日が近い2人を祝う飲み会で、この3人のみが、焼酎1升、テキーラ1本、ワイン3本を飲んだ。午前2時過ぎに学生5人で、酔った学生を自室へ連れて帰り、同じ宿舎に住む後輩が室内で約1時間付き添った。午前11時半ごろ、後輩が部屋を訪ねると学生は冷たくなっていた。死亡推定時刻は午前6時ごろ。死因は、吐しゃ物による窒息死と見られる。
吐くまで飲むなどもってのほかですが、誰かが吐いていたら放っておかずに介抱しましょう。それだけで救える命があります。