他人事ではない! 入学直後を狙うカルト団体に要注意!
大学入学はとても嬉しいことです。4月から始まる新生活に心躍らせていらっしゃる方も多いことでしょう。
ただ、必ず注意して欲しいことがあります。それがカルト団体。
カルト団体とは、狂信的な宗教団体です。大学からも入学時に何度も注意があるかと思いますが、被害者は減らないのが現実です。
カルト団体って怪しいんでしょ?
大間違いです。
現在の多くのカルト団体はカルト団体であることを隠して活動しています。多くはフットサルや演劇といった健全なサークルを装っています。
普通のサークルにまざって勧誘を行い、数週間から数ヶ月単位で「普通に」活動をします。
そしてある時期を境に先輩から食事に誘われ、ついていったファミレスで家族や進路について相談をしているうちに「人生の役に立つ勉強会」を紹介されるというのが良くあるパターンです。
カルト団体、なにが問題?
カルト団体の「勉強会」ではカルト的価値観を植え込まれます。カルト的価値観とは、周りの人はみな間違っていて、その団体は社会という悪に対抗しているのだ、などという価値観です。
カルト的価値観を持っていると、周りの人がみな間違っていると思い込んでいるため「あれ、おかしいな」などと思っても周囲に相談することができなくなるのです。
また、カルト団体は新人同士の横のつながりを嫌います。価値観が完全には植え付けられていない新人同士で仲良くなられると布教に悪影響が出るからです。
こうして、周囲にも同期にも相談できず、気づけばカルトにどっぷり、という大学生ができあがるわけです。
カルト的価値観を植え込まれた人は学業の時間を削って信仰生活や勧誘をにいそしむため、留年・早退がちになります。
新年度になると新入生の勧誘を行い、数ヶ月普通に活動し、タイミングが来れば「勉強会」に誘ってカルト的価値観を教え込む。この繰り返しです。
何に気をつければいいの?
入るサークルを慎重に選ぶ
まず、最初のチェックポイントは大学の公認サークルであるかどうかです。
公認サークルがカルトであると大学の評判はガタ落ちですので、大学はきちんと審査をします。大学の公認サークルである場合、カルトである確率は低いでしょう。
もちろん、大規模な大学になると非公認サークルが増えてくるので一概には言えないことがあります。その場合は次の「入会した後のチェックポイント」をチェックしましょう。
入会した後のチェックポイント
やはり、見分けるポイントになるのは横のつながりでしょう。同期とご飯に行こうとしたりすると先輩が必ずついてくる、などは「怪しい」と思うポイントの1つです。
次に、会計をチェックしましょう。カルト団体の場合、母体から援助を受けている可能性があり、不自然に大規模な会計になっていることがあります。
もちろん、入会していきなり会計をチェックするのは無理でしょうから、部会などがあるときにしっかり目を通すのが大事です。
それでも分からなかった時、最後に踏みとどまるのは「勉強会」です。
人間関係のチェックポイント
「勉強会」などに行ったとき、先輩などが「人格否定」してきたら怪しいと思いましょう。
カルト的価値観を植え付けるため、最初に真っ向から人格否定して「自分はダメな人間なんだ」と思わせる手法はよく使われるものです。
そこで「自分はダメなんだ」と思わず、「あれ? おかしいな」「誰かに相談してみようかな」と考えてみることが大切です。
まとめ
以上がカルト団体の概要です。大学からの注意喚起に気をつけましょう。
もちろん、大学にあるサークルの大半は健全な団体ですので、必要以上に神経質になる必要はありません。自分の所属する団体をしっかり見極めて、楽しい大学生活を送ってくださいね。