バイトするなら知っておきたい「103万ライン」「130万ライン」
アルバイトをしてお金を稼ぐのは大学生活の重要な部分ですよね。
大学生活を彩るためにお金は欠かせません。自分で稼いだお金を自分の好きなように使えるというのはやはり嬉しいことでしょう。
アルバイトをしていると、よく「103」「130」という数字を聞きます。これって何なんでしょう。
また、アルバイトを始めると親に言ったら「扶養は外れないでね」と言われた人もいるのではないでしょうか。
学生のアルバイトにかかる税金について徹底解説します。
年収103万円を超えると扶養が外れる
学生ならほとんどの場合、法的には両親の扶養家族になります。世帯主によって養われていると見なされるわけですね。
そして、その扶養家族となる条件が(全てのバイトを合わせた)トータルの年収が103万円以下であるということ。
働いている人の場合、働いて稼いだお金には税金がかかります。これが所得税です。
ですが、一定額までは控除によって課税をされないというシステムになっています。
学生がアルバイトをする上で有効となる控除には
- 基礎控除
- 給与所得控除
の2種類があります。それぞれ説明いたしましょう。
基礎控除は全員に等しく適用される控除で、38万円まで控除と決まっています。
給与所得控除とは、所得に応じて適用される控除で、年収が180万円以上なら「30%+18万円」、360万円以上なら「20%+54万円」のように決まっています。ここで、65万円以下なら全額控除という扱いを受けることができます。
38 + 65 = 103
これによって103万円というラインができるのです。103万円を超えて稼いでしまうと扶養家族から外れてしまいます。
扶養家族から外れるとどうなるか
実は、アルバイトをしているあなた自身は何も変わりません。
なぜなら、勤労学生控除というものが別にあり、それも併せて130万円以下ならあなたは所得税を払わなくて良いのです。
ですが、親は違います。
親は扶養者控除という控除によって払う所得税が少なくなっています。要するに「家族を養ってるんだから税金安くしてあげる」ということですね。
これがなくなってしまいます。親の払う税金が増えてしまうということです。
親が「扶養からは外れないで」という理由はこれだったのですね。
勤労学生控除とは?
これは働いている学生に対して27万円の控除が得られるというものです。
申告方法はバイト先に提出する源泉徴収票にチェックするだけ。
あなた自身は先ほどの103万円+27万円=130万円までは税金がかかりません。これが130万円のライン。
130万円を超えると、所得税を払わなければいけない上、社会保険料の支払いもあるので大変です。
まとめ
支払わなければいけない税金についてまとめておきましょう。
親にかかる税金 | あなたにかかる税金 | |
---|---|---|
103万円以下 | 変化なし | なし |
103~130万円 | 扶養者控除がなくなるので増える | なし |
130万円以上 | 扶養者控除がなくなるので増える | 所得税+社会保険料 |
可能なら103万円以下に抑えると面倒な事にならずに済むので楽でしょう。
ちょっと調子に乗って131万円稼いでしまうと途端にきつくなります。
バイトは計画的にやりましょう。何事も計画性が大事です。